こんにちは。
以前からヒーリングアロマのトリートメントを受けてくださっている
お客様(Tさん)。
Tさんはおととし乳がんを患い、化学療法、手術、再建と
とても大変な治療をしていました。
手術から半年後に「うつぶせになれるようになったから」と仰って、
ヒーリングアロマのトリートメントを受けに来てくださった時はまだ、
身体のこわばりと手術痕の痛みを強く感じていらっしゃいました。
家に引きこもるのは『自分らしくない』と感じるけれど腕を上げるのも、
体を動かすのも怖いという気持ちが出てしまって散歩に出かけるのがやっと。
でも以前の生活を取り戻したいというお気持ちが、
お話しする中でひしひしと伝わってきます。
そのときは、細心の注意を払ってトリートメントしたことを覚えています。
トリートメント自体よりもTさんの恐怖心を刺激しないように、
リラックスしていただけるように、不安が取り除かれるように。
リーディングでは「がんばった、がんばった、がんばったんだ!」という声が、
心の叫びのように訴えてきます。
治療は私が想像できないくらい辛いものだったのだと思います。
それと同時に
「受けるべき医療は受けられた」
「あとは回復するだけ」
ということも入ってきました。
あぁ、Tさんはご自身の事を良くわかっていらっしゃるのだな。
「回復するにはどうしたら良いのか」という「やり方」を模索しておられるだけなんだ、と感じました。
その後何度かアロマのトリートメントを受けてくださり、
体を触られる恐怖心が和らいでリラックスして施術を受けられるようになりました。
そのタイミングで、もっとしっかり体の動きを取り戻せるように主人の整体をお勧めしました。(風樹は接骨院に併設されています)
アロマでのケアのことを主人と共有することで、
安心感をもって施術を受けていただけるよう、整体の施術のときは私も同席しました。
同じコトを何度も聞かれたり、話したりするわずらわしさや
男性の先生には話しにくいこともあるかもと思ったからです。
整体の施術の効果も上がり、Tさんはどんどん「楽に体を動かせる」ようになりました。
それと平行してスイミングなどで徐々に体力をつけるため、
スポーツジムに通うようになりました。
Tさんはもともとアクティブな方で、すこしがんばりすぎてしまうところもあります。
定期的に接骨院に通ってくださるようになったので、その辺のケアも主人と話し合って
いました。
ある日、主人の施術中に移植した皮膚がつっぱる感じがするとお話されていました。
移植した皮膚が運動することで裂けてしまうのではないか
どこかの筋が切れてしまうのではないか
と思ってしまうのだそうです。
もちろん、そんなことはあるわけがないとご自身でもわかっています。
皮膚のつっぱった感じが大きな不安につながるのです。
今度は主人の勧めでアロマを予約していただき、久々の施術をしました。
ご本人の努力の甲斐あって、体はすごくしっかりなさっていて
適度に筋肉もついていました。
手術後、はじめてトリートメントを受けに来てくださったときとは
全く違います。
そのことをお伝えするととても喜んでくださいました。
ご自身でも以前の生活に戻りつつあるとおっしゃっていました。
皮膚のつっぱりは、背中やお腹の脇、腕などを緩めたり、リンパを流したりすることで
改善できます。
レイキもどんどん浸透していくのがわかります。
施術の後、Tさんは不安がなくなり、またジムでがんばれると嬉しそうにお話されますが、一つだけ注意点をお話しました。
「疲れたら休んでください。
1日や2日休んでも体は以前の状態にもどることはありません」と。
体力を取り戻したい焦りと、休むとまた戻ってしまうという不安を
リーディングで感じました。
自分に優しくです。
こうして長い時間をかけて回復していく過程に関わらせていただくことは
とてもうれしいです。
Tさんの表情や話し声、歩き方がどんどん変化していくのは、
Tさんの努力の賜物です。
強い意志をもち、前向きなTさんから学ぶことがたくさんありました。
背中の傷跡を気にしなくなったことで、プールにも温泉にも行くことができる。
楽しむことを諦めない強さ。
自分らしくありたいという強さ。
その強さを見習いたいと思います。
それから個人的なことですが、
もう一つ気づいたことがありました。
仕事での主人との信頼関係が築けていること。
お互い大切なお客様、患者さんを任せることができるという関係です。
客様が良くなるために、その時々で一番必要なことを提供することで、お互いが信頼して協力しあえるのは理想だと思っていましたが、いつの間にか、それが出来ていました。
夫と妻
父と母
そして仕事仲間
絆がまた一つ増えたような気がしました。
ちょっとびっくりです

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